梅津です!
 
青根温泉は作曲家・古賀政男氏のゆかりの地で、昭和3年夏の終わりに宮城県の
友人を訪ねた時のことが「私の履歴書」に書かれています。
 
マンドリン倶楽部の会計をしていた村田町出身の大沼幸七君の家に滞在して、松島を
見物した後、川崎町の青根温泉に宿をとります。この時、自殺をはかるのですが、幸いにも
一命を取りとめました。その夜、胸の鬱血は凝固して「影を慕いて」の詩となったのです。
 
愛の破局、生活苦、未来への絶望、当時の心象をすべて織り込み、謳い上げた昭和の
名曲「影を慕いて」の詩と曲が完成したのは、その年の秋のことであると書いています。
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