47.厳冬の頂
 
庄内からの端麗な姿とは対象的に北麓から仰ぐ鳥海山は、鋭く厳しい岩峰を競り上げあたかも双耳峰のように天空にそそり立っている。 
陽が西に傾き出すと厳冬の頂は斜光線を浴び刻々と表情を変えていく。 
斜陽の光芒が氷雪の鎧をまとった山頂に深い陰影を与え紅に染め上げた後も、微妙な薄明の色彩の中で余韻を伝えるかのように佇んでいる。 
紺碧から深紅に映え薄紫に暮れるまで、刻一刻と変化する自然の荘厳なドラマに寒さも忘れて夢中でシャッターを切り続けた。

新年明けましておめでとうございます。これからも「梅ちゃんの山行記」をよろしくお願い致します。
梅ちゃん&管理人

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