梅津です!
                                (うえすぎぼんらくちゅうらくがいずびょうぶ)
上杉博物館に展示されている、国宝・上杉本洛中洛外図屏風は、
天正2年(1574)に織田信長が上杉謙信に贈ったと伝えられるもので、
狩野永徳の筆に成るとされている。
 
京の市街地(洛中)と郊外(洛外)を高い視点から描く。全面に金を
あしらい、大変ゴージャスな印象を与えるが、それは決して重くない。
 
その金から京の景物が浮かびあがる。モチーフの名称が232、画面に
直接墨書され、描かれている人物は2,500人近くにのぼる。
 
当時の京都の人口は10万人位といわれるから、実に40人に1人が
描かれていることになる。
 
本図は、芸術的美術史的価値ばかりでなく歴史資料としての価値も
高く、民俗学的見地からも貴重な資料であり、平成7年6月15日に
国宝に指定された。
洛中洛外図屏風        (右隻 全図)
五条橋と鴨川の部分   (右隻1.2扇)
歳末の小川通りの部分  (右隻3.4扇)
正月の内裏(御所)の部分(右隻5.6扇)
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